パラディス ピアノ四重奏のためのシチリアーノ

マリア・テレジア・フォン・パラディス(Maria Theresa von Paradis:1759-1824)は、オーストリアのピアニスト/歌手で作曲家。今で言うところのシンガーソング・ライターといったところですかね。

幼児期に視力を失った彼女は、積極的にヨーロッパ各地での演奏ツアーに出向き、そのツアー中にピアノや声楽を中心に数々の作品をつくっています。

その中でも一番有名なのが、このシチリアーノ=Sicilienne。
しかし、後年に曲を発見したとされるサミュエル・ドゥシュキンによって作られたものであるとも言われており、今だ謎に包まれている美しい曲です。

このパラディスによるシチリアーノは、いくつかある同じ曲名の楽曲の一つとなりますが、短調ではなくメジャーの作品ということもあって、とても癒やされ穏やかに気分にさせてくれる曲です。

チェロによるバージョンも、とてもいいカンジです。

IMSLPによる楽譜(PDF形式)はこちらから参照、ダウンロードが可能です。