- 第一楽章「海とシンドバットの船」
- 第二楽章(8:45)「カランダール王子の物語」
- 第三楽章 (20:50)「若い王子と王女」
- 第四楽章 (30:30)「バグダットの祭り、海、船は青銅の騎士のある岩で難破、終局」
妻の不貞を目の当たりにしてしまった事で女性不信となってしまった王が、一夜を過ごした女性を次々と殺してしまうようになり、これを止めるために大臣の娘であるシェヘラザードが自ら王の元に嫁いで、千夜にわたって毎晩王に物語を語り続け、ついには人を殺すのを止めさせたという「千夜一夜物語」。
リムスキー・コルサコフによるこの楽曲はアイススケートの音楽としても数多くの選手により採り上げられています。
交響曲と同様に4つの楽章から構成されるこの楽曲の中で、主題となるバイオリンのソロはシェヘラザードが王に毎晩寝床で聞かせるおとぎ話を語り始めるシーン。
・・・ということで、このソロは麗しいコンミスに弾いてもらいたいものですが、上の演奏はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団であるだけに団員は性がほとんど。残念ながらコンマスによるものです。(^_^;;;
特に、第3楽章の「若い王子と王女」(上の動画では20分50秒あたりから始まります)がとても美しく、途中から小太鼓のリズムに乗って展開する舞曲も現れて、まさにドラマティックな変化も楽しめる構成です。
楽譜はこちらの国際楽譜ライブラリープロジェクトからPDF形式で入手可能です。
この楽譜ライブラリーの「Arrangements and Transcriptions」タブにあるようにバイオリンとピアノ向けに編曲もされているようです。