ラフマニノフ:ヴォーカリーズ


ヴォーカリーズ=Vocaliseとは、歌詞はなく、”アー”とか、”エー”とか、”イー”などのように、母音だけで歌う歌唱法だそうで、「母音唱法」とも呼ばれているようです。

この歌曲には歌詞はなく、ソプラノまたはテノールのための「14の歌曲集」(作品34)の最後の曲となっています。

IMSLPによる楽譜(PDF形式)を見てみると様々な楽器での演奏向けの楽譜がありますが、YouTubeでも「Vocalise piano」などと検索すると、数多くのバリエーションが楽しめます。

多くの組み合わせの中で、私がいいと思うのは、やはりチェロ。
私が所有しているのはエレキ・チェロですが、購入しておよそ1ヶ月。
この曲の練習に取り組んでいる所です。

魂を揺さぶられるような感動を覚えるチェロの響き。
それは、ヒトの声に近いからなのでしょうか?

特に、この動画のソプラノ歌手Veronika Dzhioevaの穢れも淀みもない清らかな歌声には、新たな感動を覚えました。

聴く時の自分の状況、心情によって、ある時は癒され、ある時は慰められ、ある時は励まされる。。。
美しい旋律と音色/音声の力を再認識させてくれる、名作だと私は思っています。

ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏

パガニーニのヴァイオリン曲『24の奇想曲』第24番「主題と変奏」の「主題」を用い、24の変奏曲により構成。実質的にはピアノ協奏曲といってもいいかな?・・・ということでカテゴリーは「協奏曲」に入れてみました。
その第18変奏(Andante cantabile 変ニ長調)は映画の中で使われたり、テレビCMやBGMなどでも用いられる有名な部分。

ピアノのソロから始まり、受け継ぐオーケストラとのかけあいによる美しい旋律は、とても感動的です。

全曲の演奏の模様はYouTubeで「Rhapsody on a Theme of Paganini」で検索すると多数見つかります。

楽譜はこちらの国際楽譜ライブラリープロジェクトからPDF形式のものが入手可能です。