ヴォーカリーズ=Vocaliseとは、歌詞はなく、”アー”とか、”エー”とか、”イー”などのように、母音だけで歌う歌唱法だそうで、「母音唱法」とも呼ばれているようです。
この歌曲には歌詞はなく、ソプラノまたはテノールのための「14の歌曲集」(作品34)の最後の曲となっています。
IMSLPによる楽譜(PDF形式)を見てみると様々な楽器での演奏向けの楽譜がありますが、YouTubeでも「Vocalise piano」などと検索すると、数多くのバリエーションが楽しめます。
多くの組み合わせの中で、私がいいと思うのは、やはりチェロ。
私が所有しているのはエレキ・チェロですが、購入しておよそ1ヶ月。
この曲の練習に取り組んでいる所です。
魂を揺さぶられるような感動を覚えるチェロの響き。
それは、ヒトの声に近いからなのでしょうか?
特に、この動画のソプラノ歌手Veronika Dzhioevaの穢れも淀みもない清らかな歌声には、新たな感動を覚えました。
聴く時の自分の状況、心情によって、ある時は癒され、ある時は慰められ、ある時は励まされる。。。
美しい旋律と音色/音声の力を再認識させてくれる、名作だと私は思っています。