フォーレ:夢のあとに (Après un rève)


フォーレの楽曲としてまず一番に思い浮かぶのがこの「夢のあとに=Après un rève」。
チェロをはじめ、ヴァイオリン、フルート、ピアノのソロなどでも演奏されるこの曲。どれも素敵なのですが、私はチェロで演奏されるものが一番好きです。
目をつぶりながら、夢の中を彷徨うように弾く姿がいいなぁと。
また、自分で演奏するにもチェロの響きがこの曲に合っているように思えます。

この曲、もともとは歌曲として作られた曲なんですね。

歌曲集「3つの歌」作品第7番の1番目の曲となっています。

歌詞がこちらのページに載っていたのでリンクさせていただきます。

IMSLPによる楽譜(PDF形式)はこちらから参照、ダウンロードが可能です。

ピアノソロ向けにアレンジした楽譜もあって、弾いてみたらなかなかこちらもいいカンジでした。

 

フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」からシシリエンヌ

フランスのガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré)は美しい楽曲を多数作曲しています。
私が好きなフォーレの作品がいくつもある中で、学生時代にこの曲を吹きたくてフルートを始めたという想い出の曲です。
元々は、作品番号78番としてチェロとピアノのために作られた曲のようですが、後に「ペレアスとメリザンド(Pelléas et Mélisande)」という劇中で用いるために編成の中に組み入れられ、その中から抜粋した5つの楽曲が管弦楽組曲(作品80)として今日でも演奏されているようです。

チェロとピアノ版はこちらで観れます

約20分の演奏時間となる組曲版はYouTubeではこちらで観ることができます。(9分52秒あたりから第4曲のシシリエンヌが始まります)

楽譜はこちらの国際楽譜ライブラリープロジェクトからPDF形式で入手可能です。

王太子の弟ペレアスと王太子妃メリザンドによる禁断の恋の物語の中で、このシシリエンヌは第2幕でペレアスとメリザンドが泉のほとりで戯れる場面の前奏曲として演奏されたそうですが、憂いを秘めた旋律が、二人の恋の行方を物語っているようです。

なお、「ペレアスとメリザンド」はドビッシーが唯一完成させた歌劇でもあるようです。