2014.1.12 ナズドラヴィ・フィルハーモニー 第9回演奏会

新年、3回目となった演奏会は、美しい響きが大好きな神奈川音楽堂でのナズドラヴィ・フィルハーモニーによる演奏会。
新たな美しい楽曲との出会いをもたらしてくれた、とても価値ある演奏会でした。

ナズドラヴィ・フィルハーモニのホームページによれば、「ナズドラヴィ」とは、チェコ語で「乾杯」を意味するそうで、チェコビールを愛するアマチュア金管楽器奏者によって2007年に設立されたそうです。

スメタナ 歌劇「売られた花嫁」に続いて、ドボルザークの作品の中でも大好きな「チェコ組曲」。

1954年にできた音楽堂だそうで、かなり古く、席も小さいのですが、すべてが木でできており、特に弦の響きが心地いいホールです。

最初は全体を見渡せる後方で観ていたのですが、休憩を挟んで前方3列目に移動。

正月休みから始めたヴァイオリン、チェロのお手本となる演奏を間近で観たくて。

休憩後の演奏は、ヨゼフ・スーク(1874-1935)による組曲「おとぎ話」(作品番号16番)。
実は、ヨゼフ・スークの楽曲は全く聴いたことはありませんでした。
WikiPediaによれば、プラハ音楽院でドヴォルザークに学び、ドヴォルザークの娘オチルカと結婚したそうで、そういうことはドヴォルザークのお婿さんということになるわけですね。

4つのパートからなるこの組曲では随所にコンミスによるヴァイオリンのソロがあり、美しい旋律を聴かせてくれます。
題材が「おとぎ話」というだけあって、木管も金管も、とても優しい音を奏で、美しいハーモニーの中で漂うことができ、私にとっては至福の時でした。

この音の重ね方については、相当こだわったように思えました。そして、オーケストラの皆さんにとっては会心の演奏だったのではないでしょうか?

間近でみたこともあってか、その事が観る側にも感じ取る事ができ、感動がさらに増しました。

そういえば、昨年のちょうど今頃、みなとみらいホールでのチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を観に行ったのですが、そのチェコフィルによるこの楽曲の一部の演奏をYouTubeで見つけたので貼っておきます。

IMSLPによる楽譜(PDFファイル)はこちらから参照できます。

さらに、アンコールは、同じくチェコ出身の作曲家でありチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者でもあったオスカル・ネドバルによる、バレエ音楽「ホンザの物語」から”Valse Triste”という、哀愁を帯びながらも美しく、じんわりと感動が押し寄せる曲でした。

こちらもYouTubeで見つけたので貼っておきます。

IMSLPによる楽譜(PDFファイル)はこちらから参照可能です。

今までチェコの作曲家といえばドボルザークかスメタナしか思い浮かばなかったのですが、クラッシック音楽であるにもかかわらず、新たな出会いをもたらしてくれた、とても価値のある演奏会でした。

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2014年1月12日